理由1:すぐに使える「グリコーゲン」が先にあるから
食事で摂ったエネルギーは、まず筋肉や肝臓に「グリコーゲン」として貯蔵されます。そして、そこで入りきらずに余った分が、脂肪細胞に「中性脂肪」として蓄えられます。 運動をするとき、体はすぐに取り出せるグリコーゲンを優先してエネルギーとして使います。そのため、普段と同じ食事をして少し運動した程度ではグリコーゲンが消費されるだけで、脂肪燃焼までたどり着きません。体脂肪を減らすには、まずグリコーゲンを使い切り、脂肪のエネルギーを使わざるを得ない状態にする必要があるのです。
理由2:脂肪はエネルギーの「超優秀な貯蔵庫」だから
炭水化物は1gあたり4kcal、脂質は1gあたり9kcalのエネルギーを持っています。さらに、炭水化物を体内に蓄えるときは水と結びつくため、同じエネルギー量を蓄えようとした場合、脂質なら1gで済むところ、炭水化物では6gも重くなってしまいます。 つまり、体にとって脂肪(脂質)は、コンパクトに効率よくエネルギーを溜め込める非常に便利な形なのです。これだけたくさんのエネルギーを蓄えているからこそ、それを減らすためには大きなエネルギー消費が必要になります。
では、どうすれば手強い体脂肪を効果的に減らせるのでしょうか?おすすめの方法を3つ紹介します。
コツ1:30分の散歩を習慣にする
軽く息が弾んで汗ばむ程度の散歩を、1回30分を目安に習慣にしましょう。 定期的な運動は、摂取した栄養を脂肪に変える酵素の働きを弱め、太りにくい体を作ってくれます。また、インスリンの働きを改善して、脂肪を分解しやすい状態にする効果もあります。 「有酸素運動は20分以上やらないと脂肪が燃えない」と聞いたことがあるかもしれませんが、実は運動開始直後から脂肪もエネルギーとして使われています。ただ、最初はグリコーゲンが優先されるため、より効果的に脂肪を減らすためには15〜20分以上の運動が推奨されているのです。
コツ2:筋トレ(特に下半身)で「基礎代謝」を上げる
私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約60%は生きているだけで消費される「基礎代謝」が占めています(運動による消費は約30%です)。筋肉は脂肪の約3倍のエネルギーを消費するため、筋肉を増やして基礎代謝を上げれば、勝手にカロリーを消費してくれる「痩せやすい体」を作ることができます。 特におすすめなのが「スクワット」です。下半身には全身の筋肉の約70%が集まっているため、効率よく代謝を上げられます。1回のスクワットは腹筋50〜100回分の消費カロリーに相当するとも言われているため、大変効果的です。
コツ3:運動時は「アミノ酸ドリンク」を飲む
運動する際は、アミノ酸入りのスポーツドリンクやサプリメント(EAAなど)を摂取しましょう。アミノ酸は、脂肪の分解を促進する「リパーゼ」という酵素を活性化させてくれます。 ただし注意点が2つあります。1つ目は、アミノ酸を飲んでも運動しなければ再び脂肪に戻ってしまうため、必ず運動とセットにすること。2つ目は、市販のスポーツドリンクは糖分が多いものもあるため、成分表を確認して糖分の少ないものを選ぶことです。
体脂肪はつきやすく落ちにくいものですが、仕組みを理解して正しくアプローチすれば落とすことができます。 普段から暴飲暴食に気をつけつつ、「30分以上の散歩」「下半身の筋トレ」「アミノ酸の摂取」を取り入れて、理想の体型を目指しましょう!